中国-ベトナム鉄道、国際複合一貫輸送列車による輸出入が大幅に増加

中国-ベトナム鉄道 国際複合一貫輸送列車
国際複合一貫輸送列車の通関検査

昆明税関の発表によると、今年1月より4月末までの期間、中国-ベトナム鉄道の国際複合一貫輸送列車7867本が昆明税関で監督・通関され、輸出入貨物の総量は17万100トンに達したと発表。そのうち、輸入は鉱物を中心に6万8,100トン、輸出は化学品を中心に10万2,000トンであった。 輸出入総額は4億8,200万人民元で、前年同期比29.96%増となった。

鉄道輸送による物流は、大量、高速、低コストであり且つ天候の制約を受けにくいという利点の他に、一年中、定時運行を維持することができるといった点が他の輸送手段に比べ優れている。 特に今年目立っ傾向として、貴州省、四川省、重慶市、内蒙古自治区からの化学製品や農業関連製品原料を、中越国際輸送列車を利用しベトナムやタイへ輸出されているケースが増加しており、現地での肥料 等の生産に必要な、さまざまな種類の原料の需要が拡大していると見られている。

中国-ベトナム鉄道 国際複合一貫輸送列車 輸送ルート
中越国境輸送ルート

 これら国際物流貨物の安全かつ円滑な通関を確保するために、昆明税関では鉄道当局と密接に協力して通関業務を行っており、列車の入港時間や貨物の積み込み情報をリアルタイムに把握しオンライン通関を実現させるなど、高効率化を果たしている。その結果、今年1〜4月の河口鉄路港(国境)の輸出通関時間は平均1分程で、前年同期比92.9%までに短縮された。

また、オンラインによる原産地証明書の申請と監査を実施し、証明書発行効率を高めたことにより、輸出コストを下げ、さらに輸入・輸出商品タイプを拡大させ、初めて食用ナッツなどの農産品が鉄路によって輸出された。