雲南省内最新の国際物流園の建設が始まる
7月9日、昆明経済開発区洛羊片地区に云南鸿运国际物流港の建設がいよいよ始まった。計画では東南アジア諸国をはじめ国内向けの総合物流センターとして、延床面積14.2万平方メートル、最大収容量14万トン規模となる。
この云南鸿运国际物流港は機能として、貿易手続き、サプライチェーン、電子取引、保険、金融等、一括して多面的な流通サービスを提供する国際物流園として建設される。完成は年内を目指しており開発費として10億元の予算が割り当てられている。完成後は東南アジア各国に対する貿易活動の戦略的な国際物流の中心を担うこととなっており、利点として国境への複数アクセスが可能な立地の優位性と、周囲にある複数の経済区を取りまとめ、地域全体の物流センターとして効率化を目指し開発されている点だ。 今回導入される先端機能としては、情報の一元管理と共有化によるロジへの応用、AIによる物流現場での支援、荷役の全自動化など新たに開発された技術を活用し、物流資源の最適な配置と、コスト削減を目指した、雲南を代表する先端的物流基地として、今後の雲南省の発展を支える重要な拠点の完成が期待されて
国際物流園とは?
馴染みの無い言葉ですが、物流機能に加えて通関機能など付帯する業務の一切を一気通貫で処理できる施設として開発された、中国独特の施設です。その特徴は
- 国際的な商品の流通センター、国際貿易の拠点としての機能を業務コアとしている。国際的な貨物流通センターとしての役割を果たすことを目的に、荷役、荷捌き、開梱、検品、倉庫保管、通関代理業務を一元管理の下に行われ、輸出入貿易、再輸出貿易、中継貿易、保税貿易を実現。商品流通センターとして国際貿易拠点、多国籍企業の国際調達・流通センターとして企業の物流効率化を支援。
- 倉庫、輸送、流通、付加価値加工を可能とする機能を実現。多数の倉庫と輸送施設・設備を集約、情報の一元化による効率化を図っています。また、一部の国際総合物流園では、簡単な加工サービスを提供するという付加価値サービス機能を、提供しています。また、ロボットによるフルオートメーションの倉庫荷役など数々の作業の自動化を図っており、リードタイムの短縮と直接コストの削減によって、物流コストの改善を図っています。
- 国際物流情報サービスとコントロールセンター機能により各種業務を一元して取り扱います。国際物流園は、各種生産企業、海運会社、港湾、陸上輸送会社、倉庫会社、貿易会社、税関、銀行、その他の政府部門などの大量の基本情報や様々な形態の情報を一元保管管理し、貿易や倉庫業務などロジに必要な手続きにおける貨物情報の共通化を図り、最大限の物流パフォーマンスの発揮を支援しています。