「シャングリラ」特産が東京で輝くー日本云南総商会が新たな協力の架け橋を構築

2025年7月15日、東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷において、「シャングリラ」をテーマとする産業展示・商談会が開催されました。本イベントは、雲南省ディチェン・チベット族自治州商務局が主催し、雲南省駐日本(東京)商務代表処、一般社団法人日本云南総商会、NPO法人日本云南聯誼協会が共催しました。日中両国の政府機関代表、企業関係者、貿易・産業分野の専門家が参加し、シャングリラ地域の特産産業が持つ市場性や協力可能性について活発な意見交換が行われました。
会場では、松茸や高原ワイン、青稞(チンコー)ビール、ヤク由来製品などの高付加価値商品が展示され、日本市場での販売や流通の可能性が紹介されました。これらの特産品は初めて大規模に披露され、多くの来場日本企業の強い関心を集めました。

ディチェン・チベット族自治州商務局の此里魯甲(ツリ・ルジャ)科長は、「今回のイベントはシャングリラ産業の国際展開を具体的に後押しするプラットフォームです。日本企業の視察や投資を歓迎します」と語り、今後の現地での協業拡大への期待を示しました。

中華人民共和国駐日本国大使館の洪志杰参事官は、「シャングリラ産松茸はすでに日本輸入量の7割を占めています。ワインも国際的な評価に値する品質であり、日本市場にはさらに大きな可能性があります」と述べました。


さらに、日本貿易振興機構(JETRO)の河野円洋課長代理や公益財団法人日中友好会館の黄星原中国代表理事も挨拶で言及しました。河野課長代理は、JETROとして雲南省への日系企業投資を継続的に支援していることを説明し、「両国の協力は貿易にとどまらず、産業や文化交流の深化が必要です」と強調しました。

こうした展望と公式支援を背景に、日本云南総商会は今回のイベントで不可欠な橋渡し役を果たしました。弊商会は、日本唯一の「日本企業と雲南企業の交流・協力を専門的に支援する組織」として、長年の経験とネットワークを活用しています。駐日商務代表処と連携し、事前に日系企業のニーズを的確に把握することで、40社以上の関係企業の参加を実現しました。

今回の共催団体である日本云南総商会の初鹿野恵蘭会長は、「雲南は私の故郷であり、シャングリラは私の長年の思いが詰まった地です。2000年以降、私たちの協会は現地に4校の学校を建設し、日中友好と地域教育をつないできました。20年以上にわたり、日本企業関係者とともに現地を度々訪問し、今年も華僑団体や日本企業と共に再訪を予定しています。こうした深い絆があるからこそ、私はしばしばチベット民族衣装で活動に臨み、その文化を日本の皆様に紹介してきました。今後も橋渡し役として、両国の協力を支えていきたいです」と述べました。



引き続き行われた商談会では、製品の市場参入や流通連携をめぐって、日中企業間で活発な意見交換が行われました。ディチェン外貿公司の「高山オーガニック」松茸、シャングリラ酒業の国際受賞ワイン、滇神文化のミシュラン級ヤク肉製品などが展示され、来場した日本企業の大きな関心を集めました。


数十社に及ぶ日中両国の企業が、松茸、ワイン、漢方素材などの具体的な協力可能性について協議し、多くの日本企業が現場で協力の意向を示しました。

本イベントの成功により、日本企業のシャングリラ産業への理解が一層深まり、農業、経済、観光文化など多方面にわたる日中協力の新たな基盤が築かれました。これにより、雲南の特色産業が国際市場に進出するための新たな原動力が注入されたといえます。
日本云南総商会と雲南省駐日本(東京)商務代表処は、今後も両国企業の具体的な連携支援や販路拡大、ブランド構築に向けた取り組みを進めていく方針です。関心のある企業は、ぜひ当商会までお問い合わせください。
【開催概要】
主 催:雲南省ディチェンチベット族自治州商務局
共 催:雲南省駐日本(東京)商務代表処、一般社団法人 日本雲南総商会
認定NPO法人日本雲南聯誼協会
後 援:中華人民共和国駐日本国大使館科学技術部、日本国際貿易促進協会
一般社団法人日中人材・ビジネス交流協会、一般社団法人日中農林水産物貿易発展協会
日中商報、有限会社長城協力
1.日 時: 2025年7月15日(火) 14:00~16:30(日本時間)
2.会 場: ホテルグランドヒル市ヶ谷 東館3階「瑠璃」
〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町4-1 電話番号:03-3268-0111
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