日本雲南総商会、東京代表処と連携し楚雄で産業連携を推進

楚奏華声2025_全体集合写真

 

2025年8月、雲南省楚雄彝族自治州で「楚奏華声・相約火城」イベントが開催された。一般社団法人日本雲南総商会(東京都千代田区)は、雲南省駐日東京商務代表処と連携し、産業・科学技術・文化・青年侨商の分野で日中双方の資源を活用した産業対接を推進。農食・天然産物から文旅ブランド、スタートアップ支援に至るまで、具体的な協力のロードマップを提示した。

日本の輸入依存度は依然として高い。2024年の輸入総額は112.56兆円(CIF)で前年比2.0%増。うち食品輸入は9.85兆円(8.8%)を占め、野菜は0.814兆円で前年比10.0%増となった。食品や天然由来品の需要の底堅さがうかがえる。
また、経済産業省によれば2023年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は38%にとどまり、輸入依存は長期的課題である。B2B電子商取引市場は465.2兆円(前年比10.7%増)、B2Cは24.8兆円(9.23%増)とオンラインを軸とした販路拡大が進む中、持続可能かつ評価可能なプロセス型協力の重要性が増している。

楚奏華声(チュウソウかせい)2025_産業対接
雲南キノコ展示
楚奏華声(チュウソウかせい)2025_展示ブース

今回のイベントには、楚雄州党委員会常務委員・統戦部長の楊文珍氏、副州長の劉文躍氏、雲南省委統戦部侨務総合処長の馬昌治氏らが出席。海外在住華人コミュニティの代表、若手華人企業家、雲南企業代表ら50人余が参加し、以下の分野で議論と実務的な対接が行われた。

・野生菌・天然産物の抽出物開発
・茶・コーヒー・香辛料の流通チャネル検証
・文旅ブランドの共同プロモーション
・青年侨商による起業協業

議論では「需要整理―サンプル検証―小規模試販―評価と拡大」という時間軸と合規リストを明確化した。

楚奏華声(チュウソウかせい)2025_茶コーヒー交流
楚奏華声(チュウソウかせい)2025_青年華僑起業家討論

楊文珍・州委常委は「楚雄は政策の重層効果が表れ、投資も活発化している重要期にある。在外華人の知恵と力と産業を精密に結びつけ、長期的なパートナーとして共に発展していきたい」と述べた。
劉文躍・副州長は招商引資の重点産業と政策支援を紹介。参加者は協力深化に向け意見交換を行い、具体的な協力リストと推進経路を整理した。

日本雲南総商会を代表して出席した李家瑞博士は「当会は橋渡しの役割を果たし、資本や技術を引き入れてプロジェクトのマッチングやサンプル検証を進め、楚雄の特色ある産品が海外市場に展開できるよう支援する」と語った。

日本雲南総商会は、雲南省駐日東京商務代表処と一体化した協働体制を構築しております。在日ネットワークは政・産・学・研究機関に加え、商社、流通、検査認証機関、業界団体を幅広く網羅し、合規審査から市場展開までの全過程を一貫してご支援いたします。

  1. 情報サービス:日本市場・政策の速報、会報やイベント情報
  2. 代行サービス:検疫・行政手続、経営管理ビザ、知財関連業務、Web構築・PR
  3. コンサルティング:専門家による評価・企画・実行支援
  4. 市場開拓:市場調査、販路構築、ブランド広報、商談会組織
  5. 考察・展示会:視察団・研修企画、展示会・プロモーション統括

日本雲南総商会は、今回の楚雄での交流を契機に、「雲南産品の日本市場進出(云品入日)」と「ブランドの海外展開(ブランド出海)」をさらに推進してまいります。ご関心のある企業様におかれましては、公式微信公号にて企業名・ニーズ・ご担当者を記載の上ご連絡いただくか、下記メールアドレスまでお問い合わせいただければ幸いです。

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