日本雲南総商会の協力で実現―― 雲南食品企業、日本国際展示会に初出展
第30回国際食品素材・添加物展(ifia JAPAN 2025)開催
2025年5月21日から23日まで、東京ビッグサイトにおいて、日本の食品科学技術分野における最大級の展示会「第30回国際食品素材・添加物展(ifia JAPAN 2025)」と「第23回健康・機能性食品素材展(HFE JAPAN 2025)」が開催された。同展は、世界各国から先端的な研究機関や企業が集結し、最新の素材や技術を展示する重要な国際イベントである。



このたび一般社団法人日本雲南総商会の連携のもと、中国雲南省を代表する食品企業「雲南猫哆哩(マオドーリー)グループ食品有限責任公司」が日本で初めての出展を果たした。独自に研究開発した機能性天然素材「タマリンドシード多糖類(Tamarind Seed Polysaccharide, TSP)」を国際市場に向けて発表し、来場者や業界関係者から高い注目と評価を集めた。
雲南の地域性を活かした産業技術力
本展示会において、雲南猫哆哩(マオドーリー)グループ食品有限責任公司は、自社の主力製品群であるプロバイオティクス、タマリンドシード多糖類、フルーツケーキ、果実パウダー、ジュース、アイスクリームパウダーなどを紹介した。中でも、天然由来で無添加の「タマリンドシード多糖類(Tamarind Seed Polysaccharide)」は、その独自の機能性と幅広い応用可能性から、多くの日本の食品メーカーや機能性食品関連企業、研究者の注目を集め、ブースでは活発な意見交換が行われた。


これらの製品の開発・製造を担う雲南猫哆哩(マオドーリー)グループ食品有限責任公司は、食品およびバイオテクノロジー分野において、研究開発から製造、販売までを一貫して行う国家ハイテク企業である。上海理工大学、上海交通大学、雲南省農業科学院熱帯植物研究所などの著名な研究機関と連携し、専門家ワークステーションを設置するなど、産学連携による技術革新と品質向上に注力している。


タマリンドシード多糖類(TSP)
雲南猫哆哩(マオドーリー)グループが重点的に開発するタマリンドシード多糖類(TSP)は、タマリンド種子から抽出される天然の植物多糖であり、生体適合性に優れ、増粘性、被膜形成性、保水性など多様な特性を有している。食品分野では飲料、ゼリー、乳製品、調味料など幅広く利用可能であるほか、その低刺激性と優れた皮膚適応性から、化粧品や医薬品などの分野でも新規素材として注目されている。

実験データによれば、タマリンドシード多糖類は腸内環境の改善、抗酸化作用、免疫調整などの面でも優れた性能を示している。雲南猫哆哩(マオドーリー)グループは最新の生物抽出および精製技術を通じて、高純度かつ安定したタマリンドシード多糖類製品を実現しており、国際的な高付加価値市場への進出に十分な技術的基盤を有している。

日中産業交流の架け橋として
雲南から世界へ 今回の日本での出展は、雲南猫哆哩(マオドーリー)グループの国際戦略における重要な一歩であると同時に、雲南省食品科学技術産業が世界市場へ進出する象徴的な機会ともなった。展示会期間中、雲南猫哆哩(マオドーリー)グループのブースには多くの日本企業や研究機関が訪れ、原料の共同研究、製品開発、越境カスタマイズなどの協議を行い、複数の協力意向を取り付けることに成功した。
一般社団法人日本雲南総商会は、今後も日中間の食品および機能性素材分野における深い協力関係の促進を目指し、「雲南の特色ある技術と国際競争力を有する優良製品」の国際市場進出を支援していく。